新型コロナウィルスに関する当会の予防対策について(2020年4月20日)

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新型コロナウィルスに関する当会の予防対策について(4)



令和2年4月20日
アチーブ進学会
代表 綾部宏明



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4月7日に国は非常事態宣言を出し、対象から外れたいくつかの県が独自に宣言したので、17日になると全国に拡大させると発表しました。これには岐阜県も含まれます。私たちのくらしに与える影響は、不要不急の外出自粛、お店や施設の休業の要請です。このような国や県の働きかけにどのように対処すべきかを、今、私たちは深く考える必要があります。

この働きかけのよい点は、予防に対する私たちの意識を高めてくれたことです。アチーブが予防対策に取り組みはじめた3月初旬は、公共交通機関だけでなくお役所の人でさえマスクをあまり着けていませんでした。最近はほとんどの人が着けていますので、飛沫感染のおそれはずいぶん減ったと思います。アチーブでもマスク着用はもちろんのこと、みんなの手の甲がカサカサに荒れてしまうほど、マメにせっけんで手を洗ってくれています。この一人ひとりの意識の高まりはみんなを守ることにつながると信じています。

しかし、学校カリキュラムへの打撃は深刻です。あとから大急ぎで進めれば終わらせられるかもしれませんが、わからないまま進んでしまうことがふえることが予想されます。ZOOMなどのネット教育の効果は小さいので、教室での勉強のかわりにはなりません。成績や入学試験にも影響を与えるはずです。2月下旬に島国の日本を水際で守る大切さを専門家が国にうったえたとき、外国からやってくる人の検査には力をいれず、国はなぜか、感染者が一人もいない小中高校を休みにしてしまいました。ですから、お休みは年間の授業時間の2割に達しています。このようなとりかえしがつかないことがくりかえされると、みなさんの2020年が「空白の1年」になってしまう恐れがあります。アチーブでは1学期半ばまで済ませていますが、悪影響を最小限に食い止めるためには工夫がもっと必要です。

心の問題も深刻です。世界中があまりに大騒ぎするので、必要以上に私たちを不安や恐怖に落としいれています。4月18日に日本の感染者数が1万人を突破しましたが、それでもかかった人は100000人中8人です。このように、まだかかった人が多くないときは、かかってしまった人がどこでどのように感染したのか、感染を広げたかもしれない行動は何か、接触したかもしれない人はだれか、という具体的なことをもっとよく調べて、他のみんなにわかりやすく知らせることが大切なはずです。大人はそのような情報をもとにしてより効果的な予防対策をとるべきなのです。しかし、それがなされないまま、危険だ、危険だ、とうろたえているだけなので、残りの99992人はどうしたらよいのか悩んでしまいます。当然、冷静な判断や行動ができなくなり、不安や恐怖が高まれば、さらに発症しやすくなってしまいます。国から配られる布のマスクはどれだけ安心につながるでしょうか。






それでは、どうなっていくのでしょうか。統計的にみると日本の非常事態宣言では感染者数は大きく減らせないと予測されます。これまでの行政の働きかけは感染する割合を改善させていません。もっときびしいロックダウン(都市封鎖)をやっても失敗した多くの国の例を授業でも説明しましたが、家の中は必ずしも安全ではなく、一人ひとりの知識や意識が高まらなければ感染を防げないのです。ましてや、行政があわててやみくもに外出を止めてもうまくいかないでしょう。国民を不自由にするこの取り決めは1か月間という決められた期限の中でちゃんと効果を出す必要があるのですが、もしかすると、この必殺技を空振りに終わらせてしまう可能性さえあります。この残念な予測が当たってしまうと、さらに辛抱しつづける覚悟が必要になります。そのときは、もっと身近なところにも感染が広がっているでしょうし、くらしへの傷口も深くなっているでしょう。

そもそも、「不要不急の外出の自粛要請」という言葉が効果的な政策であるかのように伝えられていますが、「(自分にとって)必要ではなく急がないことを、自分から進んでつつしむようにお願いする」という意味なので、とどのつまり、損をしても得をしても自分の判断で行動し、自分の意志で自分の身を守ってください、といっているにすぎません。ですから、行政をたよって疑うことなく信じていると大変なことになる可能性があります。

では、私たちはどうすればよいでしょうか。それは、安心安全を第一に考えて、できることを工夫してしっかりやることです。感染者数の50~85倍の人が実はコロナにゆるやかに感染していたことをスタンフォード大学の調査が明らかにしました。つまり、今のあなたの目の前にはすでにコロナウィルスが転がっている可能性が高く、そこでたくさんのウィルスを体の中に取り込んでしまい、抵抗するしくみをうまく働かせられないときに症状が出るということです。日常の生活で無菌状態をつくることは不可能ですから、体の中に入ってくるウィルスの量を減らし、それに戦えるように体調を整えることが大切です。

そして、今年を希望に満ちた1年にすることを決してあきらめないことです。大人の1年とみなさんの1年では位置づけが違います。今、受けている教育は建設中の高層ビルのようなもので1つ1つの階がこれから積み重なっていく階を支えます。ですから、今年の階がうまくできていないと建物の形が変わってしまいます。しかし、あなたには素晴らしい学習環境が残されています。事態の深刻さを見すえて、お昼の時間帯の英会話や個人指導を半額で提供するサービスも拡充しました。ピンチの裏には必ずチャンスがあります。うまく使えば、普段通りの生活にもどったときに生まれ変わった自分と出会えるはずです。

たしかに今は重要な局面です。しかし、もっと重要な局面が今後やってくることを想定して行動する必要があります。墜落するかもしれないから飛行機に乗ってはいけないという考え方もよくわかります。しかし、持続していくためのバランスも大切です。国民の考え方がかたよった時に過ちが起きることを私たちは歴史で学んでいます。責任があいまいで気迫に欠ける非常事態宣言が騒がれている今だからこそ、「私たちは、何のために、どのように生きるのか」をもっと深く考える必要があるのです。引き続き、「キープクリーン」「キープスペース」「よく寝る」に努めて、いつも笑顔で朗らかに過ごしていきましょう!

(あやべひろあき)

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