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問題 記憶派と意味理解派? どちらの子が伸びる!?
正解 『意味理解派』 です。
理由の説明に入る前に次の問題に挑戦してみてください。
つぎの15ケタの数を覚えることができますか?
149162536496481
「この数字の列は明日のテストに出題されます。」
という想定で、ぜひがんばって覚えてみてください。
そろそろ記憶できましたか?
それでは、テストしてみましょう!
問題 「次の□にあてはまる数を書いてください。」
14□162□364□□48□
さあ、できたでしょうか?
それでは、はじめの数の列とくらべてみてください。
あなたは何問答えることができたでしょうか。
「5問とも正解できた!」
すごい!おめでとうございます!
しかし、せっかく覚えきれたとしても
残念ながら
次の日にはすっかり忘れてしまっているでしょう。
なぜなら
丸暗記した人にとって、あの15ケタの数字は
意味をもたない数の列
だからです。
ドイツの心理学者エビングハウス
が行った記憶の実験によれば
意味のない文字列の場合
24時間後には74%が失われる
ことが実証されています。
これを学習の場面におきかえてみると
たとえば
「社会は用語を覚えるだけでいい」
「数学はやり方を覚えるだけでいい」
という考え方をもっている人が
「定期テストや小テストではいい点数をとれるけれど
範囲が広い実力テストになると点数が悪くなる」
という現象を説明できているのではないでしょうか。
テストの直前に丸暗記すればなんとか記憶を保持できるので
かろうじて乗りきった経験は私にもあります。
そして、それらをすっかり忘れてしまった経験も。
関連して、もうひとつ質問です。
それでは
なぜ、家族の名前は忘れないのでしょうか?
好きな人の特徴は?
好きな歌のフレーズは?
なぜ? なぜ? なぜ?
それは意味をもつ情報だからです。
先ほどのエビングハウスの実験に疑問を持った
アメリカの心理学者ギルフォード
が意味や関連のある文字列の記憶実験を行ったところ
意味のない文字列よりも
意味のある文字列のほうが
飛躍的に記憶を保持できること
を実証しました。
つまり、意味をもつ情報は忘れにくいのです。
家族はキミに深くかかわっている大切な存在だし
好きな人?
好きな人の特徴を押さえていなければ
もちろん、好きな人と仲良くなることはできないですね。
好きな歌のフレーズ?
それは
キミがそのフレーズに共感しているのは
キミの経験や感性に深くひびいているからなのです。
歌に関していえば
長期の記憶に有効とされる
メロディーもセットされているので
なおさらです。
だから決して忘れないのです。
では、なぜ丸暗記に頼ってしまうのでしょうか?
理由はいろいろあります。
たとえば
学校のテストでは穴埋め問題や学校指定のワークとほとんど同じ形式の
「どうぞ丸暗記してください」という問題が少なくないからです。
先生の立場からすると
生徒に点をかせいでもらえるように
あえてテストをかんたんにしているのだと思います。
しかし、結果的にそれが
生徒の学力を損ねてしまうことにつながります。
もちろんこれは学習の動機にも影響します。
丸暗記の学習なんて楽しいはずがありません。
ですから最悪の場合
「勉強に対するやる気のなさ」を生み出す原因
にもなりかねないのです。
学校だけでなく
学習塾や家庭教師の責任も小さくないでしょう。
学校のテストが短絡的であることに乗じて
生徒の成績を一時的にでもアップさせるために
「丸暗記で乗り切ろうとするケース」
が少なくないからです。
丸暗記はだれでもくりかえせば一時的に成果が現れやすいので
私も昔はそのような指導を行ったことがあります。
ですから
教育心理学の知識をもたない経験の浅い先生が
そうしてしまうのも理解できます。
しかし
ちょっと考えてみてください。
学校の先生は教え方のプロですが
学習の専門家ではありません。
しかし、テストの結果は先生の教え方の評価につながる可能性があるため
生徒たちに悪い点をとってほしくないのです。
ですから
「与えられた問題の答えを<覚えれば>点を取れるテスト」
が作られ続けている
ことは容易に推察されます。
塾や家庭教師の先生にいたっては
先生と呼ばれる人のほとんどが
無免許・無資格で指導にあたっています。
残念ながら
教育学や心理学を専門的に学んだことがない<先生>
教員採用試験をパスできなかった<先生>
が少なくないのが現状です。
おまけに最近の塾や家庭教師は
サービス業にかたよってきているため
口のうまさだけでも十分に成り立ってしまう。
経験の浅い先生にいたっては実績もない。
そんな先生たちが
生徒や保護者の歪んだニーズを
そのままくみ取ってしまえば
「意味は考えなくてもいいから丸暗記しましょう。
そうすればいい点がとれる!」
となってしまうのも
ご理解いただけるのではないでしょうか。
いつまでたっても実力が積み重なっていかない
のには理由があるのです。
最後に
先ほどの問題の意味を理解してみましょう。
よく見てみると
1 4 9 16 25 36 49 64 81
と並んでいることがわかると思います。
これは
1 2×2 3×3 4×4 5×5 6×6 7×7 8×8 9×9
つまり、九九の同じ数同士のかけ算の積になっていますね。
どうでしょうか。もしこれをわかってしまったキミは
この15ケタの文字列を
はたして、忘れることができるでしょうか?
これが「意味理解」が重要であることの理由の一つです。
もちろんすべての教科にあてはまります。
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最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
(綾部 宏明 (あやべ ひろあき) アチーブ進学会代表 / 京都大学大学院教育学研究科) ←教職員情報へリンク
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