東京大学教育研究交流会
東京大学教育学研究科市川 伸一教授の研究室が毎年開催している
「教育研究交流会」に参加してきました。
アチーブのみなさんにはおなじみの
学習観(「意味理解」「思考過程重視」「方略活用」などの学力が上がる学習に対する考え方)や
やる気(動機づけの2要因)理論をまとめてくれた先生の研究室です。
研究会は今回で8回目。
主なテーマは
「学習者のつまずきに配慮した学習指導
─心理学的理論から指導案の提案まで─」。
小学校の高学年くらいから単純な反復による習熟だけでなく
意味理解や思考過程を重視した方略を取り入れていくことが
真の学力を身につけていくために必要になります。
また、「発達段階」や「学習内容の増加」に応じて学習方法も変化していきます。
そこで、今回の交流会では「認知心理学」の立場から
理解を伴った学習の促し方について学んできました。
午前の部では
子どもがつまづきやすい学習課題の説明と
それをクリアしていくための授業をつくるために必要な
困難度査定についてのレクチャーがなされました。
午後の部では
午前の部を総論を踏まえて、三面騒議法というワークショップの方法で
教科別に分かれて指導案を議論し
よりよい指導案を練り上げていくための協議を行いました。
夕方の部では
市川研究室の研究者の皆さんに
最新の研究動向のポスター発表を披露していただきました。
今年は家庭学習の促進に関する基礎的研究や
効果が注目されている探究学習の認知心理学的考察など
昨年度からさらに一歩進んだ研究に触れることができました。
参加者のみなさんはどなたもとてもエネルギッシュで
会の内容も大変充実していたと感じました。
市川研究室のみなさま、どうもありがとうございました。
綾部 宏明 (あやべひろあき)