アチーブ探検隊
in 歴史博物館
5月24日(日)、中学受験科Jr.TARGETの課外授業で
歴史体験を行いました。
Facebookでもお知らせしましたがこちらはくわしいレポートです。
(5分程度でごらんになれます。)
Jt社会Ⅲでは歴史が学んでいます。
「教科書を読んでいるだけでは歴史がわかりません。
理解があまりできないから記憶もできない。」
と相談がありました。
思い起こせば私も
確かにただ記憶しただけなのかも・・・
「アチーブ探検隊で京都とか行く?」(花木T)
なんて提案しながら、なんとかしてあげたいと思っているところに
「先生、歴史博物館で、なんか昔のことやってるよ。」(女子児童)
と提案が。
「行きたい!」「ぜったい行く!」(みんな)
と盛り上がってきたので
「よし、じゃあ調べて計画してみて!」(花木T)
と児童たちに企画をあずけました。
私は生徒たちが計画した企画にすこしだけ手を加えて
ができ上がりました。(ブログ記事はこちら)
6年生はもちろん、4、5年生、中学生も楽しめる
探究ゼミになるように配慮もしました。
1)企画講座への参加
まずは初めにやることは
子ども歴史講座「ちょうせん、大むかしのくらし」(体験企画講座)
に受講申し込みです。
自分で「氏名」「学校名」「住所」を書いて歴史博物館に郵送します。
【往復はがき】にも初挑戦。
インターネット時代のため児童たちは往復はがきにも興味津々。
(どうか、みんな抽選にあたりますように・・・)
こればっかりは待つばかりです。
心配はありましたが、はずれてもよいような
企画を進めていくことにしました。
2)レポート準備
さあ、行くことは決定しましたが
見に行くだけという受け身的な学習ではアチーブらしくありません。
せっかく自分たちで企画したイベント。
なぜ、企画したのか?をもう一度ふりかえり
あらかじめレポートを作成することにしました。
①いつの時代の何を調べたいのか?
②いつの時代の何を体験したいのか?
③当時をくらしぶりをどのようにつかむのか?
事前に調べ学習をしてから体験できるように
チームでレポートに相談しながら記入していきました。
歴史が苦手といっていたはずの6年生がリーダーシップを発揮して
4・5年生の子の事前レポートもできあがり
無事全員完成!
あとは、出発を待つばかりです。
3)いざ、出発!
「忘れ物はありませんか?」
「チームで確認してくださいね。リーダーさん
全員準備OKですか?」
「いざ出発!」
柳津駅で切符が買えない子がいました。
「分からん。だれか買って~」
「はあ?自分で買うんだよ」
なんて言いながらみんなで券売機の前に集まって教えていました。
無事に乗車しました。
さて、岐阜駅に到着はしたものの
どうしたら、岐阜市歴史博物館へいけるのか?
「バスだよ。でも、何番線?どこ行き?どこから乗るの?」
「まず、あっち(道路を挟んで)からみたいだよ。」
みんなで知恵を出し合って間違えないように行きます。
「ここからだと、どこからでも留まるみたい。」
「あっ。来たよ。」
「乗るとき紙とるの?」
バタバタしながらも、みんな乗ることができました。
バスの中では、小さい子を座らせてあげたり、
停留場で留まるたびに、優先席に腰掛けていた子は
さっと立ちあがり席を空ける風景も見られました。
引率の私たちは何も言っていないのに
上級生はてきぱきと行動してくれています。
「岐阜市歴史博物館前~~~」
さあ、到着です。
4)岐阜市歴史博物館にて
まずは、点呼と時間の確認です。
「13時からだから、12時45分に玄関前に集合ね。
それまでに、お弁当をみんなでいただきましょう。」
みんな、仲良くベンチに座って
”いただきま~す””おいしい~”
今日は朝から『全国統一小学生テスト』の対策授業のお手伝いで
早くから来ています。移動もどきどきしたし、おなかもぺこぺこ。
朝早くから、お弁当を作ってくれたお母さんに感謝していただいてくださいね。
だって、先生はこれ・・・
5)やさしいスタッフのみなさん
一人、お申込みを遅れてしまった生徒がいました。
ご姉妹だと知ると、なんとかしてあげたいと考えてくださいました。
「勾玉作りはできないけど、他のことは参加していいですよ」
なんてやさしいお心遣いなんでしょう。
スタッフのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
6)大むかしの暮らし体験
最初に今日の予定の説明をうかがいました。
①《火起こし》の体験
縄をごしごし引き、火をおこすのですが
これが意外とまた大変。
なかなか火玉ができずスタッフの方の助けをお借りしている生徒もいれば
アッと言う間に火がおきた生徒もいます。
即、あだ名は(縄文人)(笑)(笑)に決定です。
こちらのスタッフの方たちも
子どもたちととても和やかにお話ししてくださいます。
うかがうと、「みんな、ボランティアですよ。」と。
この後の体験すべてが、ボランティアの方たちで行ってくださっているとのこと。
火がおきない生徒の応援をしてくれたり、
(あだ名・縄文人)に対してパフォーマンスを見せてくれたり
本当にボランティア精神というものものを
心で感じた体験になりました。
この先も、勿論、ボランティアの方のパフォーマンスは
素晴らしく、頭が下がる思いでした。
②《弓矢をつかってみよう》の体験
昔の人は、いのししなど狩りをして食糧を得ていました。
弓ができないのは死活問題です。
「おーあたった~」
「今晩の食事はだいじょうぶね」
こんな会話が聞こえそうです。
③《ドングリクッキーつくり》の体験
ドングリを石で割っていきます。
「あ~飛んでいった~」
石のまな板の上にドングリをのせ、石で割っていくので
ころころ転がったり、飛んで行ってしまいます。
「不器用な人や、飽きっぽい人はこのお仕事はできないね~」
なんてお話ししながらコツコツ実を潰していきます。
さすが、女子チームは上手です。
男子チームは、「あーーーーー」
奇声が上がっています。
いつも食事の用意をしてくれるお母さんに感謝してくださいね。
④《土器のひみつをさぐろう》の体験
縄文土器と弥生土器の違いのお話しを伺いました。
なぜ、形がこんなにちがうのか?
住居の何か関係があるのか?
実際に触って土器を感じてみました。
模様もつけて縄文人になりきってみました。
⑤《稲の穂をつみとろう》の体験
石包丁を使って一つずつ丁寧に摘んでいきます。
「わあ、取れたー」
教科書では使い方が分りませんが
もう忘れることもなさそうです。
⑥《米をとりだそう》の体験
さっき摘み取った稲の穂からお米をとりだす作業です。
うすの中に入れ、きねでお米を潰さないように
取り出します。力加減を考えないと
お米がつぶれてもみ殻と一緒になっちゃいますよ。
「とれたー。でも、大変。こんだけしかとれないよ」
機械がない時代は、本当に苦労して食材を蓄えていたんですね。
⑦《田げたをはいてみよう》の体験
「うぉ~はいてないとしずむーーー」
昔の人は、すごい知恵をもっていたんですね。
確かにこれをはくと田んぼの中でも歩きやすいです。
⑧《衣装を着てなりきる》の体験
男子はてれてれな様子ですが、
女子チームはすぐに飛びつきました。
みんな、よく似合っています。
⑨《糸織り》の体験
カラフルな糸で、コースターをつくってみました。
1本1本くぐらせ、からませ、
出来上がりのイメージもふくらませながら
織りこんでいきます。
「やった。できた。いぇーい」
思い通りの出来栄えになったようです。
⑩《勾玉つくり》の体験
滑石(かっせき)を削って大まかに形を整えます。
そのあとは、サンドペーパーで角を取って
ピカピカになるまで磨きます。
みんな、真剣な表情です。
勾玉は装飾品の一つですが
『お守り』とされていたのではと言われています。
「みんな、『お守り』だからがんばってよ」
ごしごし、ごしごし・・・・・・
髪をふりみだして頑張っています。
さぁ。ピカピカになった子から色付けです。
「できたぁ!!!」
みんな、首から下げて大満足の笑顔です。
最後にスタッフやボランティアの方からのお話を伺い
体験は終了しました。
7)岐阜歴史博物館内を探検
博物館では常設展があり
各コーナーごといろいろな体験ができます。
この日の特別展示室では
「京の都」の日常生活が描かれた
『洛中洛外図屏風』が展示されていました。
最後は、お土産コーナーで
みんな思い思いのお土産を選んでいました。
スタッフ、ボランティアの方たちに
お礼のご挨拶をして
岐阜歴史博物館を後にしました。
続きは【Part2】でどうぞ。
花木 規子( はなき のりこ )