【あやべレポート】
平成25年度岐阜県公立高校入試の動向予測
~特色化入試はどうなるのか?~ (3)
■≪失われた10年≫になるのか?
入試諮問会の委員には
高校、中学、PTAの代表がバランス良く配されている。
学識経験者も加わっているが
入試制度設計の専門家は見当たらない。
それぞれの立場に則った意見が交わされるものの
リード役は事情をよく知る「県教委」となるだろう。
主役の県教委としては
次の入試制度が
「単なる後退」
と受け止められることは避けたいはずだ。
現行制度がうまくいかなかったからといって
H13年以前のような一発入試(学力:内申同等)へ
短絡的に回帰していくのはさすがにカッコがつかない。
県民の立場からしても、
特色化入試が岐阜県教育行政の
≪失われた10年≫
に貶められるのは受け入れがたい。
もしかすると
制度の基本デザインはすでに決まっていて
諮問会は合意プロセスをアピールするための
単なる「広告塔」に過ぎないかもしれないが
いずれにせよ、いったん賽が投げられた以上は
関係者の利害を織り込んだ
予定調和を保ちながら誘導されていく
と見てよいだろう。
創造性に富んだ議論が行われることを願うばかりである。
(あやべひろあき)
特色化入試はどうなるのか?(4) はコチラ