特色化入試はどうなるのか?(2)

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【あやべレポート】
平成25年度岐阜県公立高校入試の動向予測
 ~特色化入試はどうなるのか?~ (2)


■入試制度の経緯


平成13年までは、学力と調査書の比率が5:5の一発入試だった。
職業科には学力を問わない「推薦枠」もあった。

その後、特色化入試制度が導入され
各高校が定員の約20%~50%を
「学校独自入試」で選抜することになる。

この独自入試は選抜方法や入試問題が学校ごとに異なり
一見すると高校の独自性をアピールしているように見えたが
入試問題の難易度や選考方法はぶれにぶれ
年度を重ねていっても
「学校独自入試」は定まるところを知らなかった。

高校の独自性をアピールするというよりもむしろ

高校の選考能力のいぶかしさを
露呈する結果となった


そのため
平成19年度から県教委が作成する「県下統一問題」を
「学校独自入試」のかわりに組み込むことになる。
高校側の負担を軽減し
特色化定員を最大50%まで引き上げることで
特色化(高校独自選抜)のウェイトを高め
特色化を
「もう一本の柱」に据える

のが狙いだ。

この制度変更に対して受験生は柔軟に対応したものの
選抜する高校側は、極めて消極的な姿勢をとった。

あたかも
「特色化入試の廃止」
を見越しているかのようであった。


制度が最も期待した
「学校独自入試」に対する
高校の創意工夫は
ほとんど見受けられなかったのだ。

一方で
県教委が作成する
県下統一の特色化の入試問題も
年を追うごとに
一般入試の問題に近づいており
標準化を求めて特色を失う
典型的な例となってしまっている。

現行制度は
「特色化入試」というよりも
むしろ「分離分割入試」の様相を呈しており
「特色化」はすでに
「青田買い」の刈り場と化している。


つづく

(あやべひろあき)


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