平成25年度岐阜県公立高校入試の動向予測
~特色化入試はどうなるのか?~ (1)
■「特色化廃止」の可能性
「特色化入試がなくなる!」
この噂が巷でささやかれ始めて久しいが
ここのところますます現実味を帯びてきている。
実際のところはどうなのだろうか。
公立高校の入試制度を決める岐阜県教育委員会は
「入試諮問会」を設置して公立入試の在り方について
数年前から定期的に議論を重ねている。
県教委がこの諮問会に投げかけている問題点は
わかりやすくいうと次の4点。
①「クラスの半分が合格する特色化選抜」(H22入試より変更)では
不合格者のショックが大きい上に合格者も素直に喜べない。
おまけに、中学校も学級運営が大変だ。
②公立入試の長期化や早期化は
中学校にとっても、高校にとっても
学校運営上不都合なことが多い。
③「特色化選抜」は高校ごとに選抜方法が異なるため
受験生にとっても、中学校にとっても
複雑で分かりにくく、基準が不明瞭なケースさえある。
④「高校の特色化を図る特色化選抜」は
もはや形骸化している点が多く
このままの形で続けていっても
メリットよりもデメリットの方が大きい。
当たり前といえば当たり前。
やる前からわかっていたけれど
やってみたらやっぱり駄目だったというもの。
展開を見れば
特色化廃止は「既定路線」に乗っている
と受け止められても
仕方がなかろう。
つづく
(あやべひろあき)
特色化入試はどうなるのか? (2) はコチラ