【あやべレポート】
平成25年度岐阜県公立高校入試の動向予測
~特色化入試はどうなるのか?~ (7)
■なぜうまくいかなかったのか?「特色化入試」
導入当初は少なくともセンセーショナルだった特色化入試。
しかし、なぜうまくいかなかったのだろうか?
「入試諮問会」に諮問されたことは
現行制度の問題点ばかりで
なぜ問題点が生じたのか
ということにはほとんど触れられていない。
原因をちゃんと分析して
それを公正に追求できないのが行政の常。
失敗したことを謝るよりも
失敗していないと開き直るのを
得意としている。
なぜうまくいかなかったのかを究明することは
新制度への土台となるはずだ。
いろいろな原因を枚挙しても
かえってぼやけてしまうので
もっとも主要だと思われる原因を
ここであえて指摘してみる。
【特色化入試がうまくいかなかった理由】
1 高校に独自入試を行う能力がなかったから
2 高校に特色そのものがなく特色化入試のメリットがなかったから
本来高校の特色化を図るための独自入試で
高校はこぞって「集団面接」を採用。
ただの作文を「小論文」と称して
実施してきた高校さえあった。
まともな独自入試を行ったのはごく一握り。
高校側にリソースが不足していたのか
あるいは、独自性を発現するための場を与えられなかったのか。
特色化入試制度の中心的存在であるべき『高校』が
しっかりとその役割を果たせなかったことに
特色化入試という制度が機能しなかった
最大の原因があることは間違いない。
(あやべひろあき)
特色化入試はどうなるのか?(8) はコチラ