特色化入試はどうなるのか?(6)

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【あやべレポート】
平成25年度岐阜県公立高校入試の動向予測
 ~特色化入試はどうなるのか?~ (6)


■内申時代の復活か?

もし仮に、予測通りの制度が生まれるとどうなるだろうか。
一般入試枠は従来通りの学力:内申=5:5
学校独自枠は学力内申比率にある程度の裁量をもたせる
並立型の場合で考えてみよう。

学力も内申も十分な
「デキスギくん」

学力に不安があるが内申は十分な
「ゴマスリさん」

内申に不安があるが学力は十分な
「まなぶくん」

の3人がいたとする。

デキスギくんゴマスリさん
制度にかかわらず内申相応高を受験するだろう。
ところがまなぶくん
現行制度では特色化で学力相応高にチャレンジして
もし失敗したら内申相応高を受験するパターンだが

もし受験チャンスが一回になると
安全を優先して内申相応高を受験する必要性が高まる。

つまり、単純な「新旧並立型」の場合
必然的に内申が重視されるようになる。


受験生の心理からすれば
入試で獲得できる学力点よりも
すでに獲得している内申点をベースに
受験校を選択するほうが
はるかに安心で賢明だからだ。

現在の一般入試でも
内申点1ポイントが学力点約11点分
にも相当する。
同じ高校を受験する生徒の学力点が
均質でバラつきが小さいことを考慮すると
合格水準をクリアしている内申点は

「合格への指定券」

に十分なりうるわけだ。
逆に、内申点のビハインドは

「脅威的な障壁」

となる。

結局、受験生は「一般入試枠」を軸に進路選択せざるを得なくなり
「学校独自枠」は運がよければ
という「おまけ」に近い存在に成り下がる可能性が高い。

学力:内申=5:5というのは
一見バランスのとれた比率に見えるが
失敗が許されない一回限りの試験においては
確定しているスコアである内申点に
相当なウェイトが置かれる制度
であることを知っておいてほしい。

(あやべひろあき)

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